最初は大変

農業で最初に行うことは種を蒔くことではありません。最初に行うことは
畑を耕し、堆肥を施し、マルチと呼ばれるビニールの雑草除け兼、水分蒸発防ぐ、
更に保温効果もある文字通りマルチに活躍してくれる穴の開いたシートを張らないと
いけません。もちろん畑に雑草が生えていれば先に抜いておかないといけません。
あと細かいことを言うと土壌のPH値(酸性アルカリ性)を調べ酸性に傾いていたら
石灰などアルカリ質の土壌改良材、逆にアルカリ性なら・・・。
アルカリに傾いていたら結構大変なんで割愛します。
他にも土壌を調べ栽培する作物に必要な肥料を堆肥とは別に投入します。
こういったしんどい作業を種を蒔く前に行います。
でもこれはとっても大事なことなんです。



準備ができたら種を蒔く

こうして畑の準備ができたらようやく種がまけます。種まきも結構しんどいです。
マルチの穴1つずつ少しくぼみをつけてあげて、種を投入します。作物の種類にもよりますが
1穴に1粒ではなく何粒か投入します。(だいたい3~5粒)これが地味に大変です。
なにせ種は小さいですから大変です。だいたい作業は軍手をはめていたりするので
細かい作業がやりずらいです。あとたくさん蒔きすぎると後で間引きが大変になります。
込み合ってしまうと経験上病害虫が発生しやすいです。
通気性が悪くなるからだと思います。
そして最後に種を蒔いた穴に覆土という、土を上にかぶせる作業を行い、その上を
ぎゅっと押してあげます。この作業は土を圧迫することによって土中の水分を上昇させる
効果があるとのことです。
そして最後に十分すぎるくらいの水をかけてあげます。

発芽画像


この後も注意が必要

少し生長した芽

作物にもよりますが種を蒔いた後は芽が出ていなくても水分は枯らさないよう注意して
水やり(灌水)を行います。種の発芽条件は水と空気(酸素)と温度(20~25℃)です。
光は必要な作物と必要でない(暗くないと発芽しない)作物があるので発芽の絶対条件
ではありません。少し脱線しましたが、水は発芽に必要な要素なので芽が出るまでは
欠かさないようにしてあげます。
ボクが経験したものではニンジン、ビーツあたりは灌水が十分でないと
ほんとに芽が出ないです。
そのあともある程度生長するまではこどもを育てるように注意してあげないといけません。



植物は割と勝手に生長する

種まき前の準備、種まき、最初の段階の生長時期が過ぎると植物は驚くほど自分たちで
勝手に大きくなってくれます。畑に行くたびに大きくなっています。時間の流れを
気づかせてくれるくらいです。もちろんこの段階では病害虫などが発生しだすため
もし病害虫がでたらそれなりの対策をしないといけないです。
ただ病害虫がでないよう時期を調整し栽培したり、輪作したり、土づくりを頑張ったり
すれば本当にみるみる手がかからず生長します。ただ雑草も生長するので
その手間は変わりません。。



種を蒔くこと

収穫

種を蒔くことは最初は大変です。種を蒔くには準備が大変なので普段以上の労力がかかります。
また種を蒔いた後も注意して観察、場合によっては手を施してあげないといけません。
ただこの時期が過ぎると勝手に生長してくれます。
このことはあらゆることに通じると思います。といいますか、植物を育てていたときに
このことに本当に気づかされました。
ボクはこのことに気づき結構いろいろなところにいろいろな種を蒔いています。
しっかり準備して蒔いた種はすべて芽が出て実るかどうかはわかりませんが、
きっといくつかは実ると思います。そして種を蒔いていないと何も実りません。
種を蒔くことは大事です。ただ種は意識して蒔いておかないとあとで蒔いたことに
気が付かないかもしれませんのでご注意ください!

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